ディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その1~

 ディスク・ウォーズ:アベンジャーズが本日よりスタート、若干デザインが変わっているものの、アイアンフィストやドクター・ストレンジ、遂にはX-MENとしてサイクロップスとビーストも登場と、キャラクターをふんだんに使おうとする姿勢を感じることが出来ました。
 そして、超人刑務所ラフトに投獄された、沢山のヴィラン達。殆どが映画に出ているヴィランなのですが、複数人映画には出ていないけどツボを心得てるよね!なキャラがちらほら。なので今日は、ディスクウォーズに出てきた非映画化キャラを三人紹介。今後も時間の許す限り、このように補足していきたい所存です。ナンバリングしたので、もうやるっきゃねーわな!

バロン・ジモ

初代バロン・ジモ

 ナチスの科学者、バロン・ハインリッヒ・ジモ。決して取れない接着剤アドヒシーブXの軍事利用を企てていたが、キャプテン・アメリカにより計画は頓挫。しかもキャップのシールドが接着剤のタンクに直撃、ジモはマスクをかぶった状態で接着剤を浴びてしまい、マスクが顔から剥がれなくなってしまった。ふつふつと恨みを貯めこむジモは、イギリスより無人飛行機を強奪。彼の計画を止めようとした結果、キャプテン・アメリカと相棒であったバッキーは行方不明になってしまう。
 その後ジモはナチス高官として南米へと逃走。無事生き延びていたものの、キャプテン・アメリカの復活を知り表舞台に復帰。極限の悪人を集めたマスター・オブ・イーヴルを結成し彼とアベンジャーズの前に何度も立ちふさがったが、自業自得の落石事故により死亡してしまった。

二代目バロン・ジモ

 父を殺された復讐心に燃える息子のヘルムート・ジモは、キャップを煮えたぎる接着剤で溺死させることを目論むが、失敗。マスクの接着は避けられたが、溶けたロウのような顔面になってしまった。後に計略として、新生マスター・オブ・イーヴルや悪党を集めた見せかけのヒーローチーム、サンダーボルツを結成する。ヒーローの立場を隠れ蓑にする気だったが、ジモも他のメンバーも段々その気になってしまい、一時期は身も心も完全にヒーローだった。ディスクウォーズに出ているのはデザインからして二代目だが、扱いからして普通にヴィランっぽい。
 初代ジモは科学者、二代目ジモは戦闘力に長けた強敵である。凄く余談だが、ファンタスティック・フォーの宿敵ドクター・ドゥームやパニッシャーの大敵ジグソーとは、フェイスブックならぬフェイスレスブック仲間。ヒーローの近況を報告しあって、ソーシャルを楽しんでおります。

タイガーシャーク

タイガーシャーク

 オリンピックの水泳選手であったトッド・アーリスは、溺れた人を助けようとして脊髄を損傷、選手生命を絶たれてしまう。手段を選ばぬ治療の結果、トッドの遺伝子はイタチザメとアトランティスのヒーロー、サブマリナー(ネイモア)と合成。再び泳ぐことは可能になったものの、その代償として怪人タイガーシャークになってしまった。最初は両生類らしき身体であったが、肉体の変貌はとどまらず、現在ではもはや怪物である。
 腕力、耐久力、残虐性はズバ抜けているが、水がないと力が発揮できないという最大の弱点がある。コスチュームの下に水循環システムが仕込んであるのは、この陸上での弱点を補うためである。なお、DCコミックスにもタイガーシャークを名乗るヴィランがいるため、アメコミのタイガーシャークとして探すと、ちとややこしいことになったりする。

ワールウィンド

ワールウィンドその1

ワールウィンドその2

 本名デビット・キャノン。ハイスピードで身体を回転させ、自らを竜巻とする犯罪者。リストブレードをスピンさせ投げつけることも出来、竜巻化した身体は空を高速で飛び、敵の攻撃を弾く。当たり前の話だが、目が回ることは決して無い。
 コスチュームは上記の通り大きく分けて二種類あり、ディスクウォーズ:アベンジャーズで着ているのはロボットのような頭部がラグビーボールに似たタイプのコスチューム。何故か、Marvelのアニメやゲームに良く出ている。その時もだいたい、ディスクウォーズと同じコスチュームである。書きやすいのだろうか。
 アベンジャーズとは何度も戦っているが、ハンク・ピムやワスプとの因縁が若干深めで、一時期はワスプの運転手として就職していた。
 ちなみにワールウィンドとタイガーシャークは、共にバロン・ジモと縁のあるマスターズ・オブ・イーヴル&サンダーボルツに加入経歴のあるヴィランだったり。

???

 夜のニューヨークを、赤が跳び回る。
 舌打ち。歓声。つばを吐く。手を振る。
 見た人間のリアクションは様々であったが、誰もが彼から目を離せなかった。摩天楼を跳び回る、自称貴方の親しき隣人。スパイダーマンは今日もNYを跳び回っていた。サイレンを鳴らすパトカーを、ウェブスイングで追い越す。
「お先にー。頭上の失礼、彼らは僕が捕まえておくから勘弁して欲しいな」
 スパイダーマンも警察も、同じ車を追跡していた。
 真昼の銀行に真正面から装甲車で乗り付け、金庫の中身全てを奪っていった銀行強盗団、その名をシニスターシックス。
 シニスターシックスがスパイダーマンを恨む最強の敵が組んだ巨悪の集団、だったのは昔の話。今は、衝撃を操るショッカー、飛行可能なコスチュームを着たビートル、高速で走るスピードデーモン、ブーメランの妙手であるそのものズバリなブーメランといった、多少路線が変わった悪のチームとなっている。身近というか、微妙というか。
 そして今回の犯罪に使われた装甲車を作り上げたのは、どんな乗り物でも容易に改造してしまうオーバードライブ。以上5名が、現在のシニスターシックスである。なお、シックスなのにメンバーが5人なのは「一人足りないほうが、最後の一人は誰なんだ!?って想像を膨らませられるだろ? ひょっとして最後のメンバーはドクター・ドゥーム!? ドーマムゥ!?なんてさ」という、彼らなりのイメージ戦略の結果である。決して、決してメンバーが見つからなかったわけではない。
「さて、スパイダートレイサーの反応はと。ああ、そこの角の先で止まっている。ひょっとして、発信機を捨てられた? それとも待ちぶせか」
 警察を随分と追い越したスパイダーマンは、スイングの最後に大きく飛ぶと、ひび割れた古いアスファルトに着地した。何が起こってもいいよう、構えもしっかりとっている。
「注意しておいて、悪いことはない。なら待ち伏せのつもりで! さあ来い、シニスターファイブ!?」
 角を曲がった先の光景を見て、絶句するスパイダーマン。何が起こっていいと身構えてはいたが、この状況は、予想だにしなかった。
 裏道へと繋がる、人通りの元来少ない通り。キルト製のコスチュームの至るところが食いちぎられているショッカー。傾いた街灯に引っかかっているビートル。壁にめり込んでいるスピードデーモン。自身のブーメランで地面に縫い付けられているブーメラン。ロープで縛られ転がっているオーバードライブ。戦闘能力を失ったシニスターシックスを、真っ二つに寸断された装甲車から出た炎が照らしていた。
「凄いな、色々と。でも誰が?」
 確かに最近(笑)な扱いを受けているシニスターシックスだが、決して弱いわけではない。性根が三下気味なだけで、今のメンバーも能力的には十分な物を持っている。ぽっと出の新人が、こうして無残に叩きのめせる存在ではないのだ。そして、見事に二つに割れた装甲車。対超人用の対策が施されているであろう装甲車を、ああも見事に斬れる能力者。ついでに、ショッカーのコスチュームの惨状からして、鋭い牙も持つヒーロー。顔の広いスパイダーマンでも、心当たりの無い存在だった。
「ば、バケモノだ……トカゲのバケモノだ……」
 衝撃吸収用のコスチュームの至るところがほころんでいるショッカーが、うわ言のように何やら呟いている。
「え? リザードにやられたのかい? 君たち」
「ち、違う。もっと、スマートで、マダラで、あんなの見たことが……無い。車で猫を跳ねそうになった次の瞬間、ビルの上から降ってきて、ベルトが光ったかと思ったら、あっという間に俺たちシニスターを……!」
 これだけ言って、ショッカーは意識を失う。コスチュームは大惨事だが、ショッカーの身体自体にはあまり外傷は無かった。
「ああもう、警察につき出す前におしえてもらうよ? 君たちは、いったい、誰に、やられたんだ!」
 意識があるのだろう。ピクピクと若干動いている他のメンバー全員に聞こえる大声で、スパイダーマンは尋ねた。
「強くて……」
「ハダカで……」
「速い……」
「奴……!」
 全員がそれぞれ一言だけ言った所で、パトカーのサイレンが聞こえてきた。
 何もしないまま片付いたのはいいが、どうにも釈然としない。スパイダーマンは、マスクの上からポリポリと頬をかく。
「つまり、ケイザーみたいな裸の野生児で、リザードとは違ったトカゲ? よく分かんないけど、そのコンクリートジャングルにやってきたターザンに一度会って、お礼を言いたいね。手間を省いてくれたわけだし」
 このスパイダーマンの願いは、やがて数日後、思いもよらぬ形で叶うこととなる。新たなトモダチとして、新たなフレンズとして――。

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日々雑談~1614~

 エイプリルフール! エイプリルフール。エイプリルフール……。
 まいったな。あまり余裕が無いせいか、特にネタが思いつかない。他所様のネタを観ようにも、この時間はどうにも重いしなあ。なんか思いついたら、しれっとやります。
 とりあえずデッドプール関係のニュースは止めといた方がいいかもしれん。だって率直に書いても、
“攻撃系ガイキチであるカーネイジが食堂を占拠、ニュースを見た真ガイキチなデッドプールが「オレここで食べたことある!」と大興奮!”
“ベルリン陥落直前からタイムワープしてきたヒトラーと、1950年代を舞台に大決戦! そして未来からあの男も援軍として登場! 「待ってろよ、ウェイド! ケーブル&デッドプールの復活だ!」”
 ほら。すげえ四月バカっぽい。

 色々な物を満たしてくれたガンダムビルドファイターズ。生まれる前に誕生してあることが当たり前だった、笑っていいとも。今日、二つの番組が終わりました。どちらも燃やし尽くしての、やり尽くしての完走なので、悲壮感はあまり無し。笑っていいともは、もうしばらくしてから虚無感が唐突に襲ってきそうですが。
 しかしビルドファイターズは、良い番組でした。過去作からふんだんにネタを取り入れておきながら固定観念に囚われず、人の死なない、誰も不幸にならない、ガンダム作品としての熱い物語を! 見たいものを見せる、やりたいことをやる。ファン向けの作品って、こういうのでいいんですよ!
 そして、不思議な妖精枠だったラルさんが、最終回で真の強さを。やはりあの人は、「チュートリアルに出ていながらも、本気出すとクリア後に出てくる隠しボス級」な人だったか……! なんでしょうかね、あの適当な強さ。イチローがガッツポーズ取ると一点入る的な適当さ。褒め言葉、すっごく褒め言葉で。
 満ち足りた。なんとも満足度の高い作品でした。二期は!? 綺麗に終わったけど二期は!?
 既存のアイテムを使って、新しい作品を作る。この捉え方なら、贔屓目抜きでディスクウォーズ:アベンジャーズが後継作品となりそうですが。さて、どうなるものかな。