ディスクウォーズ・アベンジャーズ:ドゥームズデイ#1紹介

「王よ。アベンジャーズはディスクに封印され、子供の走狗となっております」
「フフフ、ハハハハ! 面白い、面白いぞロキ! 貴様の行状において、最も愉悦極まりない!」
「この争いに勝つため、どうか王の力をお貸し願いたく」

何時もと変わらぬ、日常だった。

「最近、ディスクに封じられているのをいい事に、ペッパーさんに甘えすぎてない? ダメな男に引っかかると大変よねー……」
『いきなりなんだ!? おいワスプ、アベンジャーズの戦友が、お前のパートナーに謂れ無き非難を受けてるぞ!』
『……わりと、正論なんじゃない?』
「くそう! おいアキラ、この二人に、俺の成果を見せてやれ! ディスク封印前からコツコツ作っていた、ペッパーへのプレゼントを! どうだ? 凄いだろ?」
『あーうん、前のでっかいぬいぐるみ? アレよりはいいと思うわよ?』
「いやー、ないわー。アキラや手伝ってたヒカルやソーは、なんかちょっと違うなーとか、ズレてるんじゃないかな?とか、思わなかったの?」
「ちょうかっけえ!」
「スタークさん自信満々だったし……僕も手伝うこと自体は、すごく勉強になったよ」
『私の知るアスガルドの女性達ならば、きっと喜ぶと思ったんだが』
「なるほど、止める人間がいなかったわけね」

「見たかこのパワー! 見たか、この硬度! アイアンなど所詮は鉄屑! 最強最硬、それはチタニュゥゥゥゥゥゥム!」
「なんだアイツは!?」
「アレはタイタニウムマン。チタン製アーマーを着たアイアンマンのライバルの一人で、クリムゾンダイナモと同じロシア製のアーマーだよ!」
『クリス、彼をそのままにはしておけない』
『エド。俺をDスマッシュしろ!』

普段の生活を送る事、街で暴れるヴィランを止めに行く事。全ては日常だった。
平穏は、一人の来客により、容易く崩れる。

「やあ。ペッパー」
「アルドリッチ・キリアン……!?」

彼のもたらした脅威が、悪意を加速させる。

「チタニュゥゥゥゥゥゥム!」
「ぬおっ!?」
「ハルク!?」
「あの野郎、倒したと思ったら……いったい何なんだよ!?」

「スピスピスピ、スピーーードッ! ああトロい、世界はトロくて仕方がねえ!」
「駆けつけてみれば、とんでもないことになってるわね」
「スピードフリークには薬物常習の疑いがあるが、それにしたってあの様子と速さは。まさか、エクストリミスか!?」

「僕を壊した男の夢を、今度は僕が壊す。単純な話だろ?」
「キリアン、違うわ! トニーは」
「もう遅いよ。君達は私へのスポンサードを断ち切って、アカツキ博士のディスクに全てを注いだ。結局、捨てられたエクストリミスは新たなスポンサーの元で完成した。私のエクストリミスの長所を欠陥品と呼んだ男に、その長所を極めた本当のエクストリミスを見せてあげよう」
「まさか貴方、自分の体を既に実験台に……」

人間の脳の未使用領域に干渉するテクノウィルス“エクストリミス“と開発者であるアルドリッチ・キリアン。だが、真の脅威は、彼ではなかった。ロキ、レッド・スカル、マンダリン、ウルトロン。彼らと並ぶ巨悪、降臨。

「ディスクを巡る争い、アベンジャーズの敗北、正義の失墜で幕を下ろそうぞ! この、ドクター・ドゥームの手によってな!」

科学と魔法を極めた鉄の王、彼の参戦が物語を加速させる。

「シャイニングフィスト!」
「ノバブラスト!」
「ファルコンアロー!」

全てを出し切る決戦の後に訪れる、最悪の結末。全てを失った後、芽吹く物とは。

「トニー様より、夢のプレゼントです」
「夢のプレゼントって、コレ、私の夢じゃなくて、トニーの夢よね。女に夢を押し付ける男、最低よ」
「最低なのに、笑っているのですか?」
「そうね。おかしいわよね。でもありがとう、ジョカスタ。これで踏ん切りがついたわ。あの計画を、使うしか無い」

「外交特権で守られたドゥーム。既にもう、SHIELDには釘が刺さっている。ホークアイやブラック・ウィドウにも、監視の目はある。SHIELDの切り札を切る時が、来たのかもしれん」

「サンダーボルツ計画……?」
「ふざけるな! 俺は反対だ!」

コミケットスペシャル6新刊
『ディスクウォーズ・アベンジャーズ:ドゥームズデイ#1 ~科学と魔法 悪魔博士~』
29日(2日目)D-33b 「肉雑炊」にて価格300円にて頒布。

コミスペ新刊サンプル

 

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日々雑談~1846~

>こんにちは。いつも楽しく読ませていただいております。ふじいさんの記事がきっかけでデッドプールを読み、すっかりはまってしまいました。ただ、日本では、他のキャラクターを原書で読む場合、どれから手をつければいいかわかりにくいのが実情です。それで、お手隙の際で結構ですので、ふじいさんおすすめの原書紹介なんかもやっていただけるとうれしいですね。どのキャラクターも魅力的ながら、なにしろ歴史がどれも長いので、まったくどこから手をつけたらいいか見当もつかないので…

 おお、このサイトが一つのきっかけになったのならば幸いです! ありがとうございます!
 なるほど、原書の紹介ですか。オススメと言うのはありますが、実のところ結構な数がもう邦訳化されてるんですよね。例えば、扱い始めた、読み始めた頃、最初期のオススメしていた原書というか作品はデッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウスバットマン:ノーマンズ・ランドですし。そうですね、今度「こういうタイプの原書が読み易いよ!」「このシリーズはオススメですよ!」という個人的なコツをここで纏めてみます。ひとまず、英語が出来なくてもどうにかなる!を目標に。ただ最近、新刊作業と繁忙期が重なってバタバタしておりますので、しばしお待ちくだされば幸いです。
 ウルトラマンの映画も、観に行けるといいなあ……。

 今週も試合無いのにむっちゃ面白かったキン肉マン。ストロング・ザ・武道。超人閻魔。数々の姿と名を持つ強大な男、その真名は“始まりの男“ザ・マン! この“超人“スーパーマンに並ぶシンプルさ。零式を名乗る男に、相応しいとしか言いようがなく。
 悪魔将軍とストロング・ザ・武道。二つの超巨星の間に割って入ったのはネメシス。ネメシスの一言が、今後のカードを決めるきっかけとなるのは、十中八九間違いなく。しかし「自分で調べた」からこそ、いったい何処までネメシスは現状を知っているのかが分からず。実のところ、グリムリパーの正体がサイコマンであることを知っていた(回想シーンでサイコマンと接している)ネプチューン・キングの方が、情報的な優遇度合いではネメシス以上だったというのが興味深い。マグネットパワーを教わったこと、無量大数軍所属時の称号“完潔“の立派さ、離脱した後も幹部扱いはされていた事実。今では小物と蔑まれてはいるものの、当時のネプチューン・キングへの期待値、コレ相当な物ですよ。

日々雑談~1841~

 コミケットスペシャル新刊の作業中です。そして、COMIC1も、どうやら受かった様子。同人関係は、やっぱりこの時期から春にかけてが忙しいな! でもこれは、楽しい忙しさだ!

早川健「万能の達人、タスクマスター。一度見ただけでどんな技でも覚えられる、技の狩人」

タスクマスター「ふっ、よく調べているではないか」

早川健「ただし! その腕前は、世界じゃあ2番目だ」

 一度やってみたい気がする、ズバットとアメコミのクロスオーバー。真面目にやるなら、普通にズバットのボス&変態用心棒がそのまま出来そうな、キングピン&ブルズアイで、ヒーローサイドとしてデアデビルorパニッシャーの参戦かね……。なお上記の対決は、早川健の絶技をタスクマスターがコピーしまくる千日手か、

デッドプール「止めろタスキー! それ以上負けると、マーベル自体が日本じゃあ二番目になるから!」

と、第三者が止めに来るパターンのどっちかが多分落とし所。いやあ、原作だと戦っている相手がクライムファイターレベルなのに、クロス系なゲームで大宇宙の支配者に殴りかかってもパワーバランスの苦情一切来ないズバットには流石に勝てねえよ。ありゃ、存在=チートだ。

日々雑談~1840~

 遅ればせながら、アニメ艦これ最新話を視聴。ううむ、確かにコレは困るな。朧気ながら見えてきた方針が、また霧の中に。提督が行方不明なのにみんなのリアクションが薄いのは、きっとあの人、ヒーリングファクター持ってるみたいな設定があるんじゃないかな……?
 色々な公式作品と今までのアニメで薄々感じていたのですが、艦これは規模の割に“頭“が見えないよなと。頭が見えないと言っても、決して馬鹿にしているのではなく、統括者としての役割を果たす頭の話。なんというか、各作品における設定や世界観の差、アニメの方針のブレを見るに、そこを纏める人間の権限が薄いのか居ないのか、虚ろなまま大きくなりすぎてもはや手に負えないのか。抑えないことで自由闊達な空気が出来て盛り上がるというのもありますが、この自由さがアニメ制作により悪い方向で出てしまったというか。色々準備を整えるより先に、急にデカくなりすぎたのも遠因なのか。色々、難しいことになってるんじゃないかとは、感じます。アニメの最後の着地点が、色々な意味で気になってしまう。
 ところで最近、同じ原作付きアニメとしてアイマスのゼノグラシアが比較対象で出てきますが、アレは一応コレがしたい!という方向性をしっかり定めた上で作ってたよ! ただ、明後日の方を向いてたけど! アレはアレで結構好きよ!?

 昨日、紹介! フラッシュ:新たなる挑戦!をアップしました。久々のDCコミックスの紹介、NEW52という世界観、色々勝手が違い書くのに悩んだというのもあり。何らかの一助としていただければ、幸いです。
 そしてようやく、手元にフラッシュ:新たなる挑戦デッドプール:デッド・ヘッド・リデンプションが着。分かりやすい買い物先としてリンク貼っといてなんですが、konozamaをくらっておりました。まあいい、発売数日後どころか、音沙汰なしで結局キャンセルしたゲーム版デッドプールの時よりはまだマシ……。ええい、デッドプールとAmazonの取り合わせは鬼門か何かなのか!
 まあとりあえず、早速楽しむとしよう。ドリルでアナルが破壊されるか否か! デッドプールVS宇宙人一大決戦! うむ。原書の時点でひしひしと感じていたが、狂ってるな!

日々雑談~1839~

 デッドプール:デッド・ヘッド・リデンプション発売中! 紹介記事はコチラへ! アメコミ史上最速の男フラッシュ:新たなる挑戦も発売中! 紹介記事は……すいません、ゴリラフラッシュファンクラブを読みつつ、しばしお待ちください。

 ここ最近、体調や都合で更新サボり気味でしたが、なんとか復帰ということで、まず未完成だったディスクウォーズ:アベンジャーズなコラム~その48~を完成させておきました。
 コラムでは触れませんでしたが、オバディア・ステインの息子であるエゼキエル・ステインもヴィランやってるんですが、彼ですらアイアンモンガー使ってないんですよね。エゼキエルの場合は、自分の体を直接改造している、改造人間嗜好。
 アイアンモンガーが原作において、ほぼ廃れたアーマーになってしまった理由としては……単純に、型としてすげえ古い上に、ベースがアイアンマンの模倣でほぼ伸びしろが無し、更にオバディアの死によってアップグレードの機会すらあまり無かったというのが。アイアンマンより上の性能と言っても、当時のアイアンマンスーツはMark8、今のスーツはもうMark50と、世代差の開きがハンパなく。いくら一年戦争当時ガンダム以上の性能と言われたゲルググでも、そのまんま数十年後のF91や∨ガンダムのMSと戦えるかと言ったら、そりゃあ無理筋ですし。しかも塩漬けになってるなら、リメイクよりもエクストリミスのような新技術に走ったほうが早いわな!
 あとアイアンモンガーの足かせとなったのは、後発機体。火器特化型のウォーマシンやパワータイプの極地ことハルクバスターが登場するのは、アイアンモンガー誕生より数年後の事です。アイアンモンガーが悪いというより、アイアンマンスーツへのトニー・スタークの執念が強すぎるのがアカンなあ……。