新型コロナワクチン接種(2回目)の記録

 7月31日(土曜日)の16時に、新型コロナワクチン(ファイザー製)の二回目を接種してきました。
 副反応により生じる症状や時間をTwitterを使い記録していたので、ここに纏めて掲載しておきます。これから接種する方や、近しい人が接種する方は、自分の例を参考の一つにしていただければ幸いです。

 

7月31日

8月1日

※上記ツイートで矛盾(20時間後の37.8度がピーク)発生。おそらく20時間後が打ち間違い。時間はあやふやなものの、37.8度を記録した体温計を見た記憶はある。可能性が高いのは、26時間の時の睡眠の後。

8月2日

 この後、定期的に体温を測ったものの、微熱と平熱の間くらいの数値を維持。若干の倦怠感は一日中つきまとってた。

8月3日

 

 記録としてはこんな感じになります。自分の場合は、幸いなことに微熱の範囲で収まりました。ただおそらくこれは、ワクチンを打った次の日であり体調が一番不安定だった8月1日に休めたからで、ここで無理に体を動かしていた場合、もっと副反応は激しく長いものになっていたと思います。早期にワクチンを打てたことも幸運でしたが、ちょうど休めるタイミングで打てたこともまた幸運でした。

 比較的大人しい副反応だったので、あまりアドバイスできることもないのですが、一回目は副反応が無かったから、二回目も平気だろうという楽観視はしないこと。そしてとにかく、水分は多めに確保しておいた方がいいです。それも、多めに。夏の暑さと熱がダブルで襲ってくるので、水分の消費量は予想を容易く越えてきます。なので、スポーツドリンクや水は多めに確保して、睡眠時の強いお供となる氷枕なども用意。冷房もケチらず使っていくのがよいでしょう。それと、高熱が出た場合はともかくとして、微熱レベルなら食欲に影響はないはずなので、お粥やゼリーなどの病人食ばかりでなく、カップラーメンやレトルトのような簡単に用意が出来る普通の食事を用意しておくのも一つの手。風邪と違い、食欲に影響が出にくいのが副反応の特徴の一つ。だったら、ちゃんとしたもんも用意しておこうと。食は手っ取り早く効率的な栄養摂取の手段であり、日常の楽しみの一つなわけで。心と体、両面での支えになってくれるはずです。

 とにかく、ワクチン接種も副反応も面倒の一言ですが、実際にコロナにかかってしまったら、面倒どころではないのは周知の事実。皆様が、無事ワクチンを打てること、副反応が軽いもので済むこと、何よりコロナにかからないことをお祈りしております。

一日一アメコミ~11~

デッドプール VS. パニッシャー

《あらすじ》
 悪党や悪の組織にとって最も必要なもの、それは金である。大富豪サイモン・ヌーナン・バンクス。彼の裏の顔は、数々の犯罪組織や有力な犯罪者とつながる世界最大の資金洗浄人、通称“バンク”(銀行)である。バンクスを捕らえることは、世界中の悪党の口座や財産を抑えることに等しい。そしてそんな男を、私刑執行人たるパニッシャーが見逃すはずがなかった。ついにバンクスの居場所を突き止めたパニッシャーは、護衛を蹴散らし、バンクスの喉元に刃を突きつけようとする。
 だが、ちょうどその時、バンクスの元には、私刑とかノリでやっちゃう厄介者たるデッドプールが偶然いた。バンクスと公私ともに付き合いのあるデッドプールは、いつもどおりグダグダ言いつつ、パニッシャーの迎撃を引き受ける。デッドプールの奮闘によりバンクスは逃げ延びるが、彼の若い妻と幼い息子が爆発に巻き込まれてしまう。逃げたパニッシャーを追い詰めるデッドプール、だがパニッシャーは二人の死には裏があると告げ、デッドプールの頭に銃弾を叩き込んだ。
 かつて何度も殺し合い、時にはチームメイトであったパニッシャーとデッドプール。二人は、殺し殺され、時にはやり返し、このバンクス襲撃事件の真相に近づいていく。金にまつわる事件は、思いもよらぬ悲劇と敵を招き寄せる。その中にはパニッシャーにとって未知の大敵、デッドプールにとってはなんだかなあな腐れ縁、傭兵タスクマスターも混じっていた。制止不可能&制御不可能の二人が引き起こすマネーウォーズ。勝者は果たして誰なのか?

 

 

 2020年に刊行されたデッドプール VS. パニッシャー。この一日一アメコミは蔵書をランダムに紹介している都合上、絶版や入手困難な品も多いものの、この作品は本屋やネットを探せばあっさり見つかるはず。つーか、Kindle版あるので、電子でいいなら何時でも買える。

 公式(小プロ)のあらすじにはタスクのタの字も無いものの、タイトルはデッドプール VS. パニッシャー VS. タスクマスターの方が正確じゃない? と言ってしまうぐらいに出番の多いタスクマスター。固定のファン層もいるキャラかつ映画ヴィランとなったキャラでもある以上、あらすじに載せるぐらいの配慮は欲しかったというのは本音。タスクマスターとデッドプールは言うまでもなく腐れ縁、タスクマスターとパニッシャーはそれぞれ髑髏がモチーフという共通点があるわけですが……俺も始めて読んだ時に「え?」となったけど、まさかタスクマスターとパニッシャーが今回初対決だったとは。両者のフィールドもかぶりそうなもんだし、てっきりもうタスクマスターはパニッシャーの技をパクっているものかと。もう一人の髑髏モチーフのヒーローこと、ゴーストライダーは既に運転技術をパクられているのに。いやね、タスクマスターが排気量のデカいバイクをガンガン乗り回してた頃から、もしかしてとは思ってたんだけどさ!

 テーマは金。デッドプールは中庸、パニッシャーも一癖あるヒーロー、タスクマスターはヴィラン。まともなヒーローがいない作品とも言えるので、その結果、目の付け所も一風変わった作品に。パニッシャーの落とした弾丸一つでパニッシャーの極秘アジトを発見、様々なトラップも力づくで説いてみせたデッドプールの灰色の脳細胞。デッドプールの超回復能力を甘えや油断の元と言い切り、何度もデッドプールの裏をかいてみせるパニッシャー。ムエタイやシステマやクラヴ・マガのような実践的な武術の集合体であるパニッシャー流の格闘術を解析、我流をコピーしてみせたタスクマスター。三人が三人とも達人や玄人に属する人間なので、結果的に三人の巧さが浮き出てくる展開に。ここにハルクとかが居ると、全員の目的が逃げ延びろ!に統一されちゃって、個性を出してるヒマが無くなるわけで。ずば抜けた超人がいないからこその、上手いパワーバランスです。

 なんでも銃で解決しようとするパニッシャー。その結果、とにかくキャラクターを長く扱いたいアメコミにおいては、ある意味で使いにくいキャラなわけですが、ここにとにかく死なないデッドプールを入れることで、銃を使うツッコミと撃たれても平気なボケが成立。二人とも「コイツ頭おかしいんじゃねえか?」と思ってる時点で相性の判別が難しいし、そもそもお互い最悪だと思っているものの、割れ鍋に綴じ蓋的な関係が成り立っている時点で、やっぱ並べて使いやすい二人なんじゃないかと。パニッシャーにデッドプールにエレクトロと、とにかく集団と合わない連中を集めた結果、なんとかチームとして成り立ってたサンダーボルツは神バランスだったということで。

 バンクの真相に、真相に直面したデッドプールのシニカルさに、とにかく厄介すぎるタスクマスターの立ち回りと、見るべきところも沢山ある作品。有名になることでデッドプールにも正しいヒーロー像を求める人が現れる中、そんな風潮にカウンターをぶちかますようなラストの展開は必見。パニッシャーやデッドプールがまっとうに扱われる世の中ってのも面白そうだけど、まっとうでないからこそ二人とも面白いし、手間がかかるんだよな。