日々雑談~6714~

 映画のバットマンシリーズや映画ジョーカーを見ていると、ゴッサム・シティはもうまるごと核兵器でふっ飛ばしたほうが……という禁断の考えもよぎるけど、そういう強硬策へのカウンターは、このタイプの危機感兼抑止力よ。グリーン・ランタン(ハル・ジョーダン)のホームタウンのコーストシティは700万の市民ごと一度根こそぎ吹き飛んでるし、ゴッサムの近所でナイトウィングのホームタウンだったブルードヘイブンも人間爆弾ケモのせいで壊滅。DCコミックスの舞台は架空の都市が多いだけあって、潰すとなるとほんと遠慮がねえな。

 ゴッサムには希望もあり、絶望もある。バットマンのファンもいれば、実在を疑っている人もいる。ジョーカーが街を壊しかける時もあれば、あっさり撃ち殺されそうになる時もある。数々のライターが己の解釈や物語を注ぎ込んで出来たのが、ゴッサム・シティやメトロポリスのような架空の都市。キャラクターも含め、数々の人間の意思が集まったことによる懐の広さや多様性が、アメコミの強みよ。

 多様性があるということは、見方によってその形はいろいろ変わるし、当然意見も色々出てくる。だからまあ、解釈違いや意見の相違に対して、前のめりでぶつかるのではなく、まずはその意見を冷静に見てみよう。一歩退いて全体像を見ることで、すっと飲み込めるようになるかも知れない。なんかやけに真面目な着地点になったけど、そういうこったね。