日々雑談~2402~

 通常営業に戻ったものの、旅を終えた寂寥感や疲労感+高湿度の悪天候でどうも調子が悪い。
 とりあえず、記録も含めて、仙台に行ってきたよという話をここは一つ……。

 

 夏は忙しく、秋も忙しい状況。だが、この時期ならエアポケットのように空いている! ということで、迅速にスケジュールを組んで2泊3日の仙台行きとなりました。連れの管理者共々、遅めの夏休みってやつですね。。まさか気候まで夏同然になるとは思わなかったけど。

 仙台に行った理由は、お値打ちな宿+交通費のプランに空きがあったのと、数年前に1泊2日で出かけてやり残した感があったからです。つまりは、なんとなくであり、強固な目的は無い、ノープラン。交通と宿泊の手はずを整えてから、付近の観光情報を調べる感じだったもんなー。

 そんなノープランな旅の中で、唯一早く「ここ行こう! ここ!」と決まったのがニッカウヰスキーの宮城峡蒸溜所。ニッカウヰスキーが初めに本拠地とした北海道の余市蒸留所に続く、第二の蒸留所です。余市もまた数年前に訪れているので、これでニッカウヰスキーの国内蒸留所は制覇したということですね。イギリスの蒸留所も買い取ったのでそこがニッカ第三の蒸留所になるんだろうけど、イギリスに行くのはなあ……行ったら、本場の蒸留所を巡りまくって、数ヶ月行方不明になりそうだし……心配の方向性がおかしいのは気にせんでください。

 仙台から電車(仙山線)で作並温泉駅まで約30分、土日祝日のみ出ているシャトルバスに10分程度揺られて、宮城峡蒸溜所着です。電車が一時間に一本という都合上、車で行ったほうがおそらく楽なのですが……ちょっとね、それはツラいよね! 色々と!

 宮城峡蒸溜所に着き、まず出迎えてくれるのは四方八方の緑。良い水がある場所には良い自然が必要、ニッカの水へのこだわりが現代にも伝わってきます。余市は余市蒸留所を中心に街が出来ているから、少し環境に違いがあるのよね。もっとも、その街を自然が覆っているので、いいところだなーという感想は同じですが。

 見学ツアーの名簿に名前を書いて、ガイドさん付きのツアーに参加。見学ツアーは基本予約制ですが、参加人数に余裕があれば飛び込みでの参加は可能です。繁忙期でなければ、おそらく飛び込みでも平気だとは思うのですが、ある程度予定があるなら予約を。ちなみにウチはノープランなので、当然のように飛び込み参加でした。

 今でも稼働を続けている蒸留所は、古き威厳と新しい技術が織り交ざった、とてもたまらない空間。同じ蒸留所でも、余市より後にできている分、若干新技術が取り入れられているのよね。それに加え環境と方針の違いもあり、余市は重厚、宮城峡は華やかと、出来るウイスキーの味には良きズレがあります。

 見学が終わった後は、お楽しみの試飲タイム! 竹鶴! スーパーニッカ! アップルワインの三種類三杯が無料で飲める! 水割り、ロック、ハイボールとなんでもあり! まあうん、ハイボールはちょっと酒の質が良すぎてもったいないかもね。これがあるから、車でくるのはちとツラいわけでして。ドライバー用&未成年用&お酒が飲めない人用のジュースやお茶はあるので、手持ち無沙汰にはなりませんが。

 有料試飲で多種多様なニッカのウイスキーを楽しみつつ、蒸留所限定のお土産を買う。ニッカは限定のお土産にもかなり力を入れており、限定ウイスキーだけで数種、更にウイスキーを使用したお菓子も多数と、実に行ったかいがあるラインナップです。一つ注意なのは、お菓子のアルコール度数が高いこと。お酒が苦手な人、また配るタイプな職場のお土産にはあまり向いてませんね。車の運転をする人は、朝や昼に食べたらダメ。ジャムなんか、超危ない。ただ、美味であることは間違いないので、自分用やきちんと約束を守れる相手へのお土産には超おすすめです。アップルワインチョコとか、アレはヤバい。買い込んだら食い過ぎる!と自制心が落ち着かせるレベルの美味さ。

 仙台から行くと、数時間は消費してしまう上に、15時半には閉館と、少し難易度が高いのですが、それだけの価値はある場所です。ここが目的なら、作並温泉周辺に泊まることを前提にしたスケジュールを組んだほうが楽かもしれませぬ。