日々雑談~2016年のアメコミ邦訳コミックス~

 もう今年も終わりかー……31日はコミケから外での年越しになるので、更新不可。なので、更新は残すトコロあと4回ほど。そろそろ一年を振り返ってもいいんじゃない? ということで、適当にジャンル分けして振り返ってみます。一応気をつけますが「アレ? これ今年頭だと思ってたけど、実は去年出たもんだったよ!」などという事故が起こる場合もあります。その時はその、見逃してもらえるとありがたいな!

 

 

アメコミ邦訳編

 ここ最近、Fateや戦車ゲーの話ばっかだったけど、そう言えばウチ、アメコミ系サイトでもあった! ここ最近、あまり解説系の記事に手が回っていませんでしたが、マイペースで邦訳&原書共に追っております。
 そうですね、読んだものを挙げると十数冊超えでキリがないので、ぱっと思いついた今年良かったよな本を、三冊ほど挙げてみます。いわゆる、ガイマン賞式ですね。

 

デッドプール VS. サノス

 遂に完走したレギュラーシリーズにデッドプール:ドラキュラズ・ガントレットにホークアイ VS. デッドプールと、今年も多数デッドプール関係の邦訳は出たものの、その中でも非常にキャッチーな作品。だってガーディアンズ・オブ・ギャラクシーやエイジャックスやトミー・モナハンも出るんだぜ? いやなんか、DCコミックスの人混じってるけど、居るんだからしゃあない。
 行方不明になった死の女神デスを探すため、デッドプールとサノス、恋敵同士が手を組んだ! この三人の三角関係は有名なものの、デッドプールとサノスは直接やりあうというより、遠くでガンつけ会うような関係だったので、こうして直接相対する形のデッドプール VS. サノスは珍しい例と言えます。むしろ、ファンの中でふんわりとあるイメージを、しっかと補強した形。
 あとうん、映画では大活躍したものの、コミックスではお久しぶりのエイジャックスもいいよね! イジメっ子としていじめられっ子のデッドプールをいじろうとしたら、デッドプール当人にとってもうどうでもいい相手で、なんでかソイツと一緒に居たヤクザことサノスにボコボコにされてシャレにならない目に合う。アホなイジメっ子の末路として、イジメを考える教育に使ってもいいんじゃないかな。

 

フラッシュ:グロッドの脅威(THE NEW 52!)

 新たなる挑戦ローグズの逆襲に続く、フラッシュ邦訳シリーズ第三弾。ローグスとの戦いが終わらぬまま、ゴリラ・グロッド率いるゴリラ軍団との大戦に挑むボスラッシュ状態。強烈な戦いと真実が、フラッシュを襲う! なお、時系列的にはジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃と同時期です。なので、ヒーロー仲間は増援どころではなく、フラッシュもジャスティス・リーグを欠席しております。
 やっぱアレですよね。アメコミとはゴリラというイメージ、そんなイメージに現状最も応えてくれる本だと思うのですよ。何処のページをめくっても、ゴリラ! ゴリラ! ゴリラ! その一方、フラッシュが試されるのは、ヒーローとしての資質。グロッドという強大な敵を前に折れかかる心、大いなる力に突き付けられる“勝てない”という現実。希望に突き進むのがヒーローならば、絶望を振り切るのもヒーロー。だからこそ、フラッシュもこの本も、熱い――!

 

ブラックパンサー:暁の黒豹

 かなり色々なところで褒めたり、ちょびちょび薦めてきた本。ブラックパンサーことティチャラ本人だけでなく、架空の国ワカンダの歴史や守護獣であり王であったブラックパンサーたちの一端をおがめるのが、本当に楽しい。異世界ものにおける世界観構築。トニーがアイアンマンを設計製造する過程。こういう作る行程が好きな人にとっては、この作品たまらんと思う。ブラックパンサーが初登場したファンタスティック・フォーのエピソードも収録されているので、過去と今のすり合わせや比較というのも面白い。最初はブラックパンサー(ティチャラ)一人がチートだったのが、緩和した結果、ワカンダも歴代ブラックパンサーも全員チートというところに着陸してるの、ホントどうかと思う!w
 超科学と軍事力と豊富な資源を持ちつつも栄光ある孤立を維持してきたアフリカの小国にして超国家であるワカンダ。アメリカやベルギーがついに進行の手を伸ばす一方、ブラックパンサーと先祖代々因縁のあるヴィラン、クロウが率いるヴィラン軍団がワカンダで破壊の限りを尽くす。王として。ヒーローとして。二つの戦いを強いられたブラックパンサーは、国民を護るため脅威に真正面から挑みかかる。それは歴代のブラックパンサーが選んだ道と同じだった。ほぼ日本では知られていなかった、黒豹の道程。それは予想以上のものです。

 

 これらはあくまでパッと思いついた作品、デッドプールの項で挙げた作品は、正直どれもいいしこれ3つでもいいか! と思ってしまったし、書いているうちにパニッシャーMAX:ビギニングの良さも思い出した。いやあ、こう出版される数自体が多いのは幸せですが、選ぶ時に困るっていうのは悩ましい幸せだね!