日々雑談~145~

 カスタム少女楽しんでいる管理者を尻目に、某スレのおかげで人気沸騰中の「太閤立志伝Ⅴ」やってんだけど、これおもしれーわ。シナリオの強制力が弱いので、運が余程良くないと史実通りに話が進まない。メインキャラの木下藤吉郎で始めたら、朝倉家が勝手に滅んで信長包囲網完成せず。現在、織田家家臣中TOPの実績持ちなのに、未だに名前が木下です。羽柴への改名はきっと包囲網後のイベントだったんだな。

 しかしプレイ記を小説仕立てにして、仮想戦記として仕上げても面白そうだ。他所でやってるだろうけどさー。

 小一郎は兄・藤吉郎に思わず聞き返した。
「馬を買い集めろと?」
「そうだ、その通りだ。相場の安い地域の馬屋を回って、出来るだけ買い占めて来い」
 やはり聞き間違いではなかったらしい、けれどもそれは、聡明な兄にしては随分と短慮な考えであった。
「兄さん、それは無茶です。馬を買い集めて騎馬隊を作ったとしても、それを指揮できる人間が居ません。半兵衛殿は内政で多忙、蜂須賀殿は歩兵の指揮を得意とする方。馬があっても、宝の持ち腐れです」
 現在、一城の主になったとはいえ、木下家の経済基盤は脆弱。そんな状況で、腐るのがわかりきっている宝を手にするわけにはいかない。
「そうだな、小一郎、お前は間違ってない。だけれども、俺は馬という宝石の原石をを翡翠や琥珀の大玉に変えられる方法を知ってしまった。ならば、原石をかき集める他あるめえよ」
 かんらかんらと気楽に笑う、藤吉郎。この笑いの後に続く兄の言葉を聞いた瞬間、小一郎は銭箱を抱え、馬屋めがけて駆け出した。もはや、宝が腐れる理由は一切無くなった。やはり兄は、自分より聡明なのだ。そして運も良い。
「この間、主命で甲斐に行った時、先日滅んだ武田の遺臣四人と知り合った。武田で四人組といえば、あいつらしか居ないだろ?」

 朝倉滅亡で歴史の流れが変わって、武田が北条に負けた辺りから、ゲーム内における木下藤吉郎の立身出世の物語が始まったわけで。ゲームは妄想より奇ってか。