堕ちた天馬に僅かな救いを

最近三国志大戦の日記ばっかなので軌道修正してプロレスネタで。
はい、どっちにしろダメじゃんとか言わない。

今年、プロレスの神様ことカール=ゴッチが亡くなった。彼の死は一般マスコミでも報道してたしタモリ倶楽部でも特集組んでたので知っている人も多いと思うが、実はもう一人偉大なレスラーが今年亡くなっていた。
クリス=ベノワ。アメリカンプロレスWWEのレスラーの一人であり、小柄ながらもストイックさと技術の高さでトップクラスに立ち続けていたレスラー。新日本プロレスに練習生として在籍していた時期もあり、マスクマンのペガサスキッド時代はパッとしなかったものの、マスクを脱いでワイルド=ペガサスと名を変えた辺りから才能が開花し、獣神サンダー・ライガーら新日本のレスラーや後に同じくWWEで出世する二代目ブラックタイガーらと繰り広げられた一戦は殆ど全てが名勝負だった。
そんな彼が今年急死したが……WWEは追悼興行などを打たず、日本のレスラーも彼の死を黙殺している。これには彼の死因に事情が有り、アメリカ人は悩んだ挙句殺人と結論付けたが、日本語ならば適した表現として心中がありまして。正直、黙殺も止む終えない状況なんだが、彼の功績や名勝負まで葬ってしまうのは余りに惜しい話。もうWWEの公式ページでは彼のプロフィールは見れないようになっている。まあ企業としては当然の措置だと思います、文句つける類のものでもない。
ただ、ファンの記憶にとどめるくらいはいいんじゃないかなと。記録がなくなれば、数年後には彼の名前は忘れ去られているかもしれない。だが、彼の必殺技クリップラーフェイスロックを、スーパーヘビー級レスラーHHHとの王者戦を、新日本のスーパージュニアでの勇姿を、記憶として語り継ぐぐらいは許される筈だ。黒歴史になるに相応しい事をしたとはいえ、これぐらいは、せめてこれぐらいは……という訳でベノワについてつらつら書いてみました。まあこうして書いておけば、肉雑炊の過去ログが抹消されるまでは記録として彼は残るわけでして。
最後に、一人の優秀なるレスラーであるクリス=ベノワに対し黙祷。