日々雑談~1675~

古来より人類は戦いを続けてきた。一対一の戦いは、やがて多数対多数の集団戦に。集団は一族から集落へ、最終的に国家と呼ばれる集合体となり、現代の争いを形作っている。
そして集団対集団において、個人の力には限界がある。集団対集団においての効率的な動き方、少数で多数を凌駕する為の手法、個人としてどう集団の争いに貢献するか。この問題を解した学問が兵法であり、春秋戦国時代において思想家孫武が記した「孫子」は、その優秀さから中国だけでなく世界中に広まり、数多くの賢人や策略家のバイブルとなっている。優れた兵法は戦場だけでなく、戦より離れた日常生活にも流用が効くのだ。
広大な兵法の歴史に、数年ぶりに現れる新生。孫子を蹴落とすぐらいに優れていると著者が豪語する、新たな兵法。その名をデッドプール兵法と云う。

Deadpool's_Art_of_War_1_Cover

というわけで、秋(10月)より始まる新たなデッドプールシリーズ、デッドプールズ・アート・オブ・ウォー(Deadpools Art Of War)。孫子をテキストにデッドプール兵法を見せてやるとか何だとか、とにかくなんだかよくわからないっぷりでは近年トップクラスなミニシリーズ。赤いキチガイ同士の対決だったVSカーネイジが大人しく見えるくらいだぜ! ゴメン、嘘、あれ凄かった。被害者数とか。
明日から始まるVS X-ForceからVSホークアイ、そしてアート・オブ・ウォーへの流れが今年の下半期におけるデッドプールミニシリーズの流れかと思います。まだ増えるかもしれないし、ホークアイとアート・オブ・ウォーは時期被るかもしれないですけどね。とにかくまあ、久方ぶりのメインシリーズへの参戦やデッドプール本誌も続刊中と、実にデッドプール=サンは忙しく。バチ魂や邦訳といった、日本での展開もありそうですしのう。ディスクウォーズ本編はまだ分からないけど……。もうこれ、米国を代表する人気ヒーローの一人と話をでっかくしても、なんとかなるんじゃなかろうか。映画音沙汰ないけど。