日々雑談~1413~

 ダークナイト症候群、こんな言葉を目にした結果、バットマン&バットマン・リターンズのティム・バートン版バットマン二連作を借りて来ました。
 別にヘソが曲がっているわけではなく、ダークナイトは購入済みなので、持ってないこの2作を。まずは今、バットマンを流しています。
 いやあ、やはりティム・バートンもいいですね。第一作という前例のない状況での、バットマン。厳格な正義の味方ではなく、ゴッサムの怪異の一部としてのバットマン。少し非現実的でスチームパンクめいたゴッサムシティで暴れる、善のフリークスと悪のフリークス。このイカれた雰囲気は、バートンのあふれるフリークス愛ならではでしょう。一回バートンに“趣味全開でフリークス出していいから、悪党てんこ盛りなアーカム・アサイラムの内部撮ってくんねえ? なんなら、バットマン出さなくてもいいから”と、仕事を頼んでみたいものです。きっと、スゲエ映像になる筈。世間に流せないレベルの。
 原作を上手く分解して、エッセンスを抽出。原作準拠でもあり、スタートラインでもあり、監督の個性を漂わせる作品を作り上げる。実写化の理想図を、上手く成し得てますよね。バートン版もノーラン版も。シュマッカー版は若干、ピントがずれた結果のアレですけど。ネアカなドラマ版やシルバーエイジを目指したのは、なんとなく分かるのですが。分かるけど、まあその……難しかったなあと。
 しかし、ジョーカーの吹き替え担当のデーモン小暮は、イメージ以上に器用な人だ。アルティメイタムのアクマイザー(ザタン)も、悪魔ならこの人!との若干ネタ要素入った選考を振り切る出来だったし。