邪神邂逅-Prologue

旧サイトの初の連載作品。
 プロローグなので短めです。
通常版


邪神邂逅-Prologue

 昔、自分は強かったんだと思う。
 自惚れでもなんでもなく本気でそう思ってた。
 しかしそのちっぽけな自信は簡単に踏み潰された。
 南の方の大陸での未知の存在との対峙、負けを自覚する間もないほどのスピードで瞬殺された。
 消え行く意識の中で漠然と感じた屈辱。
 その屈辱を汲んでくれた者が居た。
 彼等は時間をかけ、肉片から自分を再生させようとした。
 彼等の願いがかない不完全ながら復活し、自分が眼を覚ました時に始めてみた物は―――
 滅び行く彼等の姿だった。