スーパーヒーロー大戦 感想

 先日、仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦を観てきたので、その感想をさらっと書いておこうかと。
 どんな映画かと言われれば、この記事のカテゴリーがディケイド感想になっているのが全てです。数年ぶり、混じりけなしの純度100%なディケイド。事前の予想通り、オールライダー対大ショッカーやレッツゴー仮面ライダーの延長線上、同系統の映画です。なので、この二作が自分に合うかどうかで、ある程度個々の期待値は打ち出せるかと。
 ネタバレ感想というか、全力のツッコミ? どうしても、そういうポイントが多くてねえ……。
 なので此処から先は、ネタバレ注意で。

 開始五分の七人ライダーに圧勝するゴーカイレッドを観て、ああ、これディケイドが二人に増えた作品だと理解できる親切設計。ディケイドは嫌いな人と好きな人の差が激しいけど、こうやってヒーローを蹴散らす設計上どうしてもねえ。その旧ヒーローが好きな人が折り合いをつけるか、ディケイドに同じくらいの魅力を見出すか。いかんせん、どうしても立ち位置が難しい。
 でも、これぐらいのスタンスじゃないと、おそらく200人超のヒーローを纏めて、一本の作品にするのは無理だろうなあ。小分けにして一本ずつ取って、最終的に……ダメだ。映画アベンジャーズですら、このやり方で6人がやっとだ。ゴーカイVSギャバンの丁寧さがあっても200人という人数の前にはキツいか。

「俺は俺は…ウォー!」→襲いかかる→やられる→落ち着く→襲いかかる×4セット
 ゴーカイブルーの、ヒドい狂戦士っぷり。
 ジョーさん、確かにブルーと見せかけて根っこは熱血だけど、なにか違うよ! 狂戦士と言うかこれ、ミストさんじゃねえか! 何回突撃しても、全く懲りてねえ!
 こんなにTV本編と今回の映画で、意識の差があるとは思わなかった……! これじゃ俺……感想を書きたくなくなっちまうよ……。
 まあ、こんなんでめげてたらディケイドの感想は書けないので、普通に続けますがw

「戦隊粒子反応 ライダー粒子反応 共に消失」(ディケイドもゴーカイレッドもゴーカイグリーンもフォーゼもゴーバスターズも存命)
「戦隊粒子反応MAX ライダー粒子反応MAX」(ディエンドがいないけどMAX)
 これ、ドンさんが戦隊と認められていないとか、そういう話じゃなくて、単にシルバがポンコツなだけじゃ……。やっぱバイオハンターをライダーハンターに改造したのがマズかったのだろうか。
 あ。ドクトル・ゲーに関しては「鳴滝さんだからねえ」で済むので、考えるだけ無駄です。黄金狼に変身しなかったゾル大佐より、カニレーザーに変身した今回のほうがナンボかマシ。
 それにしてもあのカニレーザー、本家カニレーザーより、合体トリプロンに似ていたような。あと鳴滝版ドクトル・ゲーは、クライシスのダスマダー大佐になんか似ているような気がする。クライシス帝国製ドクトル・ゲー?

 乱闘だー! ギネスクラスの大乱闘だー!
 ……ゴーカイジャー第一話のレジェンド大戦より、特撮技術や撮り方が劣化していたのは俺の気のせいだろうか。人数多いからしょうがないと言われたら、そこまでだけど。
 でもアレ、合成丸出しの飛行組はどうにかならなかったのか。ブラックコンドルの飛び方が「ドンさん、またコンドルにゴーカイチェンジしたんですか?」とばかりに面白ポーズだったり、画面に緑の影が!?心霊写真!?と思ったらスカイライダーだったり。スカイライダーは、毎回なんでこう不遇なんだ!

 Blackとシャドームーンの「やめろ信彦!」「邪魔をするなブラックサン!」というやり取りは、やはり良かったと思います。こう、一言二言だけでも、言うだけで印象が変わることは率先してやったほうがいい。
 例えばホラ、S-1スイッチを見た弦ちゃんが「なでしこの……」と言うだけで、ちょっと印象変わりますし。世界観のつながりが適当だから、淡白なノーリアクションよりも、一言だけでも思いを込めたほうが、見目はいいじゃないですか。
 それはそれとして、まさかマスクマンが少しでもこうしてフューチャーされる日が来るとは。おそらくコレ、真の意味での空前絶後な扱いだよ。今後、余程のことがない限り、このレベルの勇姿は見れなさそうだ。

 マーベラスと士の共同作戦。話し合いは、物凄く短時間か長時間かどちらかだろうなあ。
 隠密作戦の後、戦力を一気に集めて敵を潰すというのは分かるのだが……ヒーローの方が数が多いんだから、それぞれ大ショッカーと大ザンギャックを個々ですりつぶせたのではという気もしないではない。あと、マーベラスはともかく、士は大首領になるの、リアルすぎるから!
 ビッグマシン計画? おそらく、蓋を開けてみないとわからないというのはあったのだろうが……。カスタムしたゴーバスターオー一体でどうにかなる辺り、アレ、199ヒーローの黒十字城より弱いんじゃないだろうか。

「ボクの痛みを知り給え」→「戦隊とライダーの頂点に立つのはボクだ!」
 行き場はあるけどアーカム!並にブレブレなのに、海東大樹としてのキャラクターが滅茶苦茶立っているのはなんでだろうか。目的摩り替わってるのに、ディエンドならしょうがないと納得してしまっている。頂点云々がなければ、ホモのヤンデレで話が片付くのに!(片付けてはダメです)
 しかしフォーゼもゴーバスターズも、戦隊とライダーの力をぶつけた相手が、まさか仮面ライダーの一人だったとは思うまいよ。観てないよね、ディエンド乗り込むところ。

 最後は丸く纏まったので、まあいいんじゃないでしょうか。怪人もヒーローも、いつの間にか全員消えてたけど。最後まで、こんな感じでツッコんだまま終わるっていうのもなあ。ディケイドの感想らしいっちゃ、らしいけど。
 ところで、最後の海東と士のやり取り。アレをそのまま受け取ると、小野寺さんちのユウスケくんの立場が(ry