アメコミカタツキ2 ボーナストラックB面

 イベントで配った資料とは別に、もう一つ新たに資料を作成しました。イベントで配った物(A面)は、後日別口で公開します。
 なのでこの記事は、アメコミカタツキ2を手にした人向けの物となっておりますので、ご注意を。

オメガレッド赤末有人
 マブカプとかつてテレ東で放映していたアニメX-MENのおかげで、日本での知名度がえらく高いソ連製超人兵士。事実、90年代は芸能界における出川哲朗ばりに、色々な冊子でちょびちょびと悪役として活動していた。最近の出川哲朗ポジション? ……タスクマスターかな。
 自分が長年封印される原因であるウルヴァリンとの対戦だけでなく、X―MENやアイアンマンにデアデビルと、対戦経歴は多岐に渡る。しかし不思議なことに、元祖超人兵士のキャプテン・アメリカとは、特に深い因縁やライバル関係が無い。キャップに対抗してソ連が作ったのが、オメガレッドなのだが。
 しかしソ連には、オメガレッドやウインターソルジャーのような連中をみんな冷凍保存していた辺り、使い物にならなくなったけど優秀なエージェントは冷凍保存すべしとの決まりでもあるのだろうか。反面、レッドガーディアンやクリムゾンダイナモは、何代も重ね、何人も使い潰しているくせに。
 最初は赤色つながりで、アーチャーとそれなりのライバル関係となる予定だったものの、色々な都合であっさり死亡。ジェネレーションXで、若手ミュータントのチェンバーに一撃で消し飛ばされた時のような扱いになってしまった。

ムラサメブレード?
 スイマセン。今見なおして気が付きました。正しくはムラサメではなく、ムラマサブレードですね。セイバートゥースやオメガレッドを葬ったのは、ムラマサブレードです。自分が今回ネタに使うにあたって、間違えて書いてしまいました。こういう過ちは、二度と無いようにします。
 ヒーリングファクターを無効化できるムラマサブレードは、事実セイバートゥースやオメガレッドを葬っている。つまるところこの刀があれば、ウルヴァリンやダケンやX-23やデッドプールも殺せるという事になる。骨になっても生きてるような連中を殺せるというだけで、宝具扱いでも問題ないかなーということで。
 でも、GLAのイモータルやバーサーカーのような、アクションゲームの残機的不死には効かなそうな気はする。そもそもこの二人の不死性に、ムラマサブレードが通じるかどうかの話からだが。

 セイバートゥース
 ナチュラルバーサーカー。ウルヴァリンとほぼ同じ能力を持つものの、大きな身体とさらなる狂暴性で、ウルヴァリン以上に獣の残虐性を感じさせるミュータント。
 思ったよりはマシだが、想像よりはロクでもないという、いざ蓋を開けてみるとコロコロイメージが変わる人。基本、ウルヴァリンの名前が出てくるとロクでなし方面に針が振り切れます。モンティ・パイソンを好むユーモアや、死亡した息子に沈黙の哀悼を捧げるぐらいの人間性は、なんとか持ち合わせている様子。この人、ウルヴァリンが居なければ結構まっとうな人生送ってるんじゃないかというのは、まことしやかに語られていること。AOA!
 何故か、時折オメガレッドと組んでいることもあり。オメガレッド封印事件の際に、ウルヴァリンと共闘していたのに、何故かオメガレッドの恨みはあまりセイバートゥースには向かない。この二人が組む時の敵は大体がウルヴァリンなので、ウルヴァリン憎しの一念で繋がっているのだろう。なんでそんなに嫌われているんだ、ローガン。

「もっとバリエーションがあるといいと思うよ? モノマネなんてどうだろう? 関節を鳴らすダンスもいいね」
 モノマネをするハサンや関節を鳴らすダンスをするハサンの元ネタは、某アンソロ。モノマネやダンスはまだ序の口。スイカの早食いやヒゲダンスが得意なハサンも出てくるよ! 奈須きのこ先生も虚淵先生も気に入ったそうなので、もうなんか公式みたいな感じでいいんじゃねえの?(投げやり)。

ニック・フューリー
 スパイ組織S.H.I.E.L.D.の元長官にして、現在はシークレットウォーリアーズの元締め。映画派にはサミュエル・L・ジャクソン、ゲーム派にはパニッシャーの2Pキャラで話が通じる人。
 キャプテン・アメリカやウルヴァリンと並ぶ、第二次世界大戦の生き字引。行方不明になったキャップや、放浪していたウルヴァリンとは違い、軍人生活をずっと送って来たため、政治的な腹芸や独自のコネクションを多く持っている。逆に言えば、二人に比べて国家や組織に縛られてもいる。
 実のところ、トニー・スターク以上に「自分一人でどうにかしようとして、最悪の事態を招く」癖があり、秘密主義を積み重ねた結果、S.H.I.E.L.D.からも追放されてしまった。その後は、シークレットウォーリアーズの結成や一大決戦への参加に情報の提供と、国に縛られていては出来ない仕事をフリーランスの立場で行なっている。
 グリーンゴブリンこと、ノーマン・オズボーンとの仲は最悪。渋々宇宙人相手に共闘していた時も、敵の宇宙人より味方の頭を吹き飛ばしたがっていた。アメコミカタツキ作中での「俺の夢が叶った」という発言は、そういうことである。

「栄光の落日」
 それぞれの章にFateのアニメタイトルらしいような物を付けていこう(注:タイガー道場関連は除く)としている中、唯一元ネタ有りのタイトル。第四次スーパーロボット大戦で、僕らを悩ませてくれた難関ステージこと「栄光の落日」が元ネタです。悪役がバッタバッタと倒れていく辺りのイメージが似通ってるし、まあいいかなと。ちなみに自分はスーパー系で始めた結果このステージで詰まり、リアル系で最初からやり直すハメになりました。

アイアンパトリオット
 権力を手にしたノーマン・オズボーンが、アイアンマンの最新スーツを盗み、自ら装着することで生まれたニューヒーロー。偽スーツではないが、ポジション的には偽アイアンマン。
 いっそ偽のアベンジャーズを結成しようと思い立ったオズボーンは、偽ホークアイ(ブルズアイ)や偽スパイダーマン(ベノム)や偽ウルヴァリン(ダケン)を用意し、ダークアベンジャーズを結成してしまった。全員偽物というわけではなく、アレスやセントリーのような本物のヒーローも入り交じっている。
 最終的にオズボーンは権力もスーツも失ったが再起し、最近新たなダークアベンジャーズを結成した。前ダークアベンジャーズに比べ、ヒーローに化けているヴィランが、どうにもマイナーキャラばかりで色々困る。前ダークアベンジャーズには居なかったポジションである、偽ハルク(息子のスカー)や偽ソー(クローンのラグナロク)がいるのは高ポイントだが。

ブラックナイト
 魔剣エボニー・ブレードを振るう、剣技に長けたイギリスのヒーロー。エボニー・ブレードの作者は魔術師マーリン。何でも切れるが、不純な動機を用いて剣を振るうと気が狂うという、非常に危険な剣。実際何人か狂っている。何考えてんだ、マーリン。
 本文中にも記した通り、アーサー王との関係が深い。イギリス出身のヒーローは、アーサー王由来かアーサー王を尊敬している者ばかりだが。彼らがもし、セイバーを見たらどんなリアクションをとるのかは不明だが、少なくとも面白いリアクションであることは間違いない。

プロクター
 セイバーに敗れたタスクマスターが口にした名前。自身が持つ魔剣の力に負けた青年プロクターは、仲間を傷つけ、恋人に拒絶され、最終的に世界を滅ぼした。完全に精神が破綻したプロクターは、並行世界にいる全ての恋人と仲間を破滅させることを決意した。
 プロクターの本名は、デーン・ウィットマン。彼の正体は、異次元のブラックナイトである。タスクマスターが言った通り、プロクターの剣技を用いても同じことであった。

レッドスカル
 第三次聖杯戦争って大戦下だったんでしょ? じゃあほら、絶対ナチスとか関わってるって。オカルト的な物だし。聖杯だし。
 アメコミカタツキ2が始まったきっかけは、こんなアイディアからでした。ならば、レッドスカルしかないだろうということで。幸い、映画で多少知名度は上がったので。映画だとナチスから離反するという、本来の彼が見たらぶち切れそうな設定になってしまいましたが。ナチスにべったりのままだと、上映できない国が出てくるからね……。
 特技の変装や毒ガスである死の灰は出せたものの、もう少し彼自身をアピールしたかったというのも事実。ただ、本気出したセイバーさんに勝つには、相当の策謀が求められるというね。風王結界がある時点で、死の灰も効かないしねえ。

魔法
 Fateの魔術師たちが目指す最終到達地点。文明を超えた結果を出すものを魔法と呼び、過程はともかく文明で結果が代用できる物を魔術と呼ぶ。太古の昔は魔法ばかりの世の中だったが、文明の発達により、現在魔法は六種まで絞られてしまった。第二魔法である並行世界の運営(移動)以外、他の魔法は内容すら分かっていない。断片的に、無の否定や時間移動や不老不死ではないかと、語られてはいるが。
 ……ここまで読んで、お気づきになった方も多いだろうが、実はMarvelの理屈を持ち出すと、第二魔法は魔法でなくなってしまう。F4のリード・リチャーズやドクター・ドゥームは、科学による並行世界の移動を確立してしまっている。魔術的要素を持ち出すなら、そもそもドーマムゥやシュマゴラスは別の次元からこちらに来ているし、実際他人をパラレルワールドに送ることも出来る。
 正にコレこそが、クロスオーバーの弊害とも言える事象だろう。デッドプールにいたっては、よく分からない力で並行世界を移動し、ノリのままに並行世界の全デッドプール結集!なんてことをやっている。なんなんだ、コイツは。

ファストボール・スペシャル
 パワーキャラが敵めがけウルヴァリンを投げるという合体技。主に、投げ役としてはコロッサスの名前が上がる。適当にパワーを抑えるのが難しい上に、コントロールも要求され、意外と難易度は高い。F4のシングがいきなり真似しようとしたものの、無断でいきなり投げた上にコントロールミス、結果ウルヴァリンは、標的であった恐竜の尻尾でホームランされる憂き目にあった。ウルヴァリン曰く、二度とお前は俺を投げるな。
 こうしてみると、ハルク並の理性のバーサーカーが投げて標的に当たったのは、奇跡なような気がしてきた。

ギルガメッシュ
 彼もまた、レッドスカルを手助けする王の一人。本当ならば、Fate随一の強敵として立ちふさがる予定だったが、時間やPの都合で泣く泣く断念。しかし、影で暗躍していたんですよ?ということで、ああいう形で出演することとなった。レッドスカルに情報を提供し、アメリカ現地でこっそり黒英霊の指揮をとっていた。なお、トニー・スタークの会社に買収を仕掛けたのは、なんとなく。良い物は、大金を持って買うべし。

キャプテン・アメリカのシールド
 キャップの象徴であるシールド。正義や自由の象徴であるこの盾をアーチャーが持つ皮肉な構図は、初期段階から思い浮かんでいた。キャプテン・アメリカ没後の遠い未来において、キャプテン・アメリカのシールドは一種のシンボルとなっている。超未来のヒーローであるメジャー・ビクトリーは発見したシールドを手に異星種族の侵略から地球を守りぬき、ケーブルも未来世界でキャップの盾を手にしている。キャプテン・アメリカが死んでも、魂は死なず。宝具と呼ばれるに値する価値を、シールドは持とうとしている。
 ……ところでキャップのシールド。この間、邪神サーペントに粉々にされてしまったのだが、ここらへんどうなのだろうか。と思っていたら、サーペントの兄である主神オーディンの力により、より強固なシールドへと修復された。
キャップ「おい神様、もっと兵士つれてこいや!」
オーディン「口がすぎるわ、身の程知らずのエテ公めが!」
 サーペントとの決戦直前、マジでこれぐらいのやり取りがあったのに、よくもまあ直してくれたもんだ。