日々雑談~5825~

 バットマンにはジョーカー、スーパーマンにはレックス・ルーサー、ならスパイダーマンはジェイ・ジョナ・ジェイムソンだろ。
 実際長年のバッシングによりスパイダーマン最大のヴィランと言われているジェイ・ジョナ・ジェイムソン。基本的にジョークではあるものの、思春期の少年が挑み憎むものは大人である。そんな視点で見ると、実は結構あってるんじゃない?とは思ってました。

 そもそも、スパイダーマンが少年で青年だったこともありますが、老人のヴァルチャーに博士のドクター・オクトパスに友人の父のグリーンゴブリンと、スパイダーマンの初期から出てたヴィランって、だいたい年上で職業と立場を持った大人でしたからね。ニューヨークのティーンエイジャーである読者の共感を得る、大人の庇護下にあったサイドキックたちとの差別化を図るには、理不尽な大人に挑むことが必要なわけで。実際、ヴェノムや二代目グリーンゴブリン(ハリー)のような同年代のヴィランが出てくるのって、スパイダーマンや読者が大人になってからの時期なんだよな。

 読者に寄り添う、読者の共感を得るためのキャラクターとしてのスパイダーマンは、もうちょっと掘り下げたほうがいい研究材料よね。読者の好みに合わせるという点でも、たとえば昨今ならフットワークの良いWEB系の漫画や小説にも繋がるわけで。読者目線のターニングポイント的なキャラクターとして挙げてもいいと思うんだけどなあ。