日々雑談~5861~

 Kindleの方でいくつか無料公開のアメコミ(原書)が出ているようだけど、そもそも電子書籍のアメコミは結構な大盤振る舞い。Unlimitedの方針は「有名エピソードを公開しつつ、その前後は有料」と有名エピソードをフックにして引っ張ろうとしている感じなものの、有料がまず安い。年代によってばらつきはあるけど、旧作なら缶ジュース相当もザラ。勢い任せで買ってしまっても、後悔はしない金額でしょう。

 今はアメコミの流通を扱う会社の営業休止により、紙媒体の新刊の供給が止まっている状況。つまり、全世界のアメコミを扱うコミックショップは新刊でなく既刊を売る必要があるのですが、もともと既刊の安売りや検索性能の高さはもともと電子書籍の得意技であることを考えると、ちょいと厳しい状況。電子書籍も紙媒体にあわせて新刊の配信を停止している辺り、気は使っているんだけど……。

 もちろん、すべての本が電子化しているわけじゃないし、たとえば日本のコミックショップでは電子化がほぼされておらず、それなりにレア度も高い邦訳版を推すような工夫もしています。ここらへん、上手くバランスを取って、紙も電子も双方生き残って欲しいね。しかしまあ、日本のマンガ業界でも休載や休刊はあるものの、ここまで突っ込んだ話までには発展していないわけで……アメリカは、コロナのせいで本当に大変なことになってるんだな。