日々雑談~6744~

京極夏彦氏はここまで「読みやすさ」を追求していた

京極夏彦氏が一挙公開、ルビと禁則処理の法則

 もともとアートディレクターとして広告代理店で勤務していただけあって、発想が違う……。料理で言うなら、大多数の人が味付けで勝負する中、味付けをしつつ食器や席や店内BGMにまで気を使って、お客さんを満足させる料理をコーディネートしているようなものです。技術面もあっての話ではあるものの、まずそういう心配りをしようと考えるのが凄い。こういう読みやすさって、どうしても軽視されがちなのよね。変なとこまで行くと、読みやすさを文章や知識の簡易化につなげて、読みやすいという言葉に怒りをぶつける例もあるし……。そりゃ物事をただ単純にするのはよくないけど、読みやすいを簡易化にひとくくりするのも簡易化でしょ。

 一朝一夕で真似できるかと聞かれれば「無理ッス」としか答えられないんだけど、真似できるところもあるし、出来る限りの心配りをすることは可能。もうねえ、この記事を同人誌の最終稿の提出前に読めたのは、よかったんだか悪かったんだか。見直すところや考えるところが増えちまったよね。まあうん、まだ時間はあるし結果オーライだ!