日々雑談~5867~

 数日前、タイムラインにこの本の話が流れてきたので、ちょうどいいなと購入。そういえば、昔Kindleでアンドレ・ザ・ジャイアントのアメコミを買った時にオススメとして出てきたけど、そん時はなんか買わなかったんだよなー……と思った昔の俺に闘魂ビンタしたい。いや、コレはスゲえ。アメコミだからアメコミのプロレス史が中心だと思っていたら、まずそのアメリカのプロレス史が厚い。カーニバルレスリングからフランク・ゴッチを通って、そのままゴールドダストトリオやゴージャスジョージの時代へ。ゴールドダストトリオの一人であるエド・ルイスがかのルー・テーズの師匠と聞けば、どんだけ昔なのかわかると思います。そもそもフランク・ゴッチが、第一次世界大戦前のレスラーだからね?

 そしてまた、アメリカだけでなくメキシコやイギリス、そして日本のプロレス史もしっかりピックアップ。日本のプロレス史も力道山から猪木みたいな生易しいレベルではなく、日本最古のプロレスラーのソラキチ・マツダから、現在の新日本プロレスの王者オカダ・カズチカまで。1ページに、内藤哲也とグレートカブキとグレート・ムタとウルティモ・ドラゴンが収まってると聞けば、どんだけ広く取り扱っているのかがわかると思います。四天王プロレスや闘魂三銃士やスーパーJカップ関係の熱を見るに、ライターさん、まず間違いなく90年代の日本のプロレスにハマってただろ!

 アメコミファン的にもプロレスファン的にもなにこれスゲえ。そして双方の知識を持つ者の端くれとして紹介せねば! となり、情熱のままにツイート。最初はブログでまとめようとしていたものの、そういやTogetterってあったなあ!と思い出し、久々に使ってみました。まあ、情熱で動く時は、冷静なブログより勢いのツイッターの方が元より向いてますしね。結果オーライということで。

 とりあえず、上記纏めを見ていただければ、これ幸いです。いやしかし、自分のツイートをきっかけにした購入報告がいくつか来てるけど、やっぱそういうのは嬉しいねえ。紹介したかいがあるってもんよ!

日々雑談~5866~

「ドカベン」水島新司さん死去 1月10日肺炎で

 女子のプロ野球選手水原勇気や悪球打ちの岩鬼正美のような破天荒を思いつきつつ、現役プロ野球選手のアドバイスを元に水原勇気の実現性の高い運用方法を求めたり、無茶苦茶をする岩鬼を発端にドカベンの中でも最もルールの深い所に接触した盲点の1点をストーリーに組み込んでみせる、破天荒とロジカルの同居。この現実と非現実のバランスを取り、読者に納得させる水島先生の作風は、野球漫画を志す者だけでなく後の多くの創作者に学びを与えたのではないかと思っております。コマ割りの素晴らしさや、現実の野球史に与えた影響と、語ればキリがありません。

 水島新司先生のご冥福をお祈りします。

日々雑談~5865~

 いろいろとバタバタしててご無沙汰でしたが、ウマ娘はちょびちょびやっておりました。
 おそらくというか確実にSランクに到達できた理由は、フレンドから借りてきたSSR新春フクキタル。レアスキルのスーパーラッキーセブンは微妙の極みである一方、初期ステータスアップの恩恵がとにかくデカく、さらに練習性能も悪くないと、レアスキルも完璧だったらぶっ壊れの域。むしろ今でも軽く壊れてる。能力値の上積みだけなら、現環境トップのSSRキタサンブラック以上だし。もっともキタサンは、フクキタルの苦手分野なスキルでも優秀なんだけど。

 序盤で適正に合わないレースを走らされたり、とにかく最初から勝ち続けることが隠しイベントなタイプのキャラ。たとえばシンボリルドルフはフクキタルの採用でとにかく攻略が安定しますね。ビワハヤヒデにナリタタイシンにウイニングチケット、BNWの三人は序盤のクラッシック級で勝つのがわりと大変なので、おそらくこの三人もフクキタルの恩恵がデカい組。敵に回った時の皐月賞のタイシンやダービーのチケゾーや菊花賞のハヤヒデは、史実ブーストもあってかなり強い。それにまあ、ダービーでしくじたあとにチケゾーの育成するの罪悪感強くない? すまねえ、本当にすまねえな、チケゾー……。

 SSRフクキタルも前述した金スキルの微妙さやイベントの安定感の無さと穴もそれなりにあるのですが、凸したSSRを揃えて辿り着ける領域にフレンドから一枚借りてくるだけで辿り着けると考えればやはり破格。行き着くところまでたどり着いた重課金勢にとっても欠かせない一枚ですが、微課金勢や無課金勢にとってもステップアップの一枚として心強い。能力値だけでは勝てないゲームですが、スキルだけでも勝てないゲームでもあるので、とにかく能力値を満たす手段としてオススメです。
 あと、無課金勢や微課金勢にとってのSSRフクキタルの弱点は、完凸ラインが低い割に優秀なSRフクキタルが使えなくなること。育成キャラとしての当人も含めて、フクキタルは一見癖があるけど優秀なキャラのデザインモデルみたいなもんだよなあ。そういえば、モデルの競走馬からしてそういうとこあったわ。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム感想(ネタバレあり)

 スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームを観てきました。

 コロナ禍によるスケジュールの遅延や変更。入場制限やロックアウトによる興行収入の伸び悩み。配信によるフォローによる映画館との隙間風。ドル箱だった中国市場の鎖国化。順風満帆だったマーベル・シネマティック・ユニバースも、コロナという嵐により、一気に先が見えない状況に。今後のMCUを引っ張っていく存在の一人であったブラックパンサーを演じるチャドウィック・ボーズマンの死もまた、想定外の悲しい出来事でした。

 そんな中、MCUのエースとしてまず重責を担うことになったのがスパイダーマン。スパイダーマンに求められたのは単なるヒットではなく、今後のMCUに属する作品すべてに期待感を与え、この嵐の中でも大丈夫だと言い切れるだけの安定感と数字を持つ、エースとしての役割。いかんせん、まだコロナは猛威を奮っており、どうなるか先が読みきれない部分はありますが、自分の目で観た観客として言い切れるのは、まず間違いなくスパイダーマンはエースたる姿を見せつけてくれたということです。この映画なら間違いない、これだけ全力を見せてくれた映画に憂いはない。そう断言できる作品であり、MCUを薄ぼんやりと包む不安を払拭してくれる映画でした。この映画を作るために、多くの人がどれだけの労力をかけたのか。それがわかるだけに、映画でなく世間が万全でなかったのは「惜しい」の一言です。

 真面目な論評にして、ネタバレ無しの気を使った感想はここまでとして……。
 いやースゲえ映画でしたわ! 後になく先になし、軽く使えない空前絶後の四文字をあっさりお出ししてしまうくらいに!
 というわけで、ここから先はネタバレ全開でいきます。ヒャッハー! 止まらねえぜ!

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日々雑談~5864~

 エア・ギアにギャンブルフィッシュに刃牙と、とにかく10年ぐらい前のオバマ大統領就任時ってオバマの出番多かったよねーという話題を目にし、なんとなくアメコミにおけるオバマの話を思い出してみることに。しかし時系列的な問題とはいえ、「オバマ政権下でデッドプールはアベンジャーズになり、トランプ政権下でクビになった」と書くと、一気に両者の正気度のバランスが変わってくるね。You’re fired!

 たぶん、日本で簡単に読めるオバマコミックの一つがこれ。常時出ずっぱりではなく、シメの大事なところで使う。一方で、使う時は思いっきり使う。スパイダーマンのオバマ共演回同様の、普通にオバマ大統領を使った場合の基本をしっかりと抑えている感じです。蛮勇バラクやスチームペンリンはまあなんというか……規格外だ!

 その一方で、キャラの濃さでは負けないものの、何故かコミックでの出番が少ないと言えばトランプ大統領。どんだけ少ないかと言うと、英語で調べても、日本の漫画が引っかかってくるほど。

 モードックにされたマーベルに、名前は書かれていないものの、トランプ大統領そのものの顔をした大統領がジョーカーやダークサイドに祀り上げられているDC。なんというか、たぶんもし本格的にやった場合、おそらく悪意が勝ってたと思うんですよね。悪意や敵意が行き過ぎると、それはパロディではなく悪口になるわけで。おそらくこの危うさが、ブレーキになってしまったんじゃないかと。ウケりゃあ遠慮なくやってると思うんで、おそらく危うさを抱えつつも吹っ切れるほどの数字は出なかったんじゃないですかね。
 もしかしたら、当事者であったアメリカより少し離れている日本の漫画のほうが、上手くトランプ大統領を戯画化出来る素養はあったのかもしれないな……。